亘理のりんご
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写真のりんごの品種は「ふじ」。亘理町のふじは蜜が入り、みずみずしく濃厚な味わいが楽しめます。品種によっては蜜が入らないものもあります。
亘理の風土が生んだ
「完熟りんご」
隠れた名産品、時にそんなふうにも言われる亘理町のりんごは,90年を超える栽培の歴史を持ちます。亘理町は宮城県南部の太平洋沿岸部に位置し,海洋性気候の影響もあり東北の中でも比較的温暖なため、樹上で完熟させた濃厚な味わいのりんごが収穫できます。そのため「亘理町のりんごは美味しい」と好評を得ています。
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りんご農家が丹精込めて作る亘理町のりんご
農家の直売ですべて
売れてしまう?
宮城県内有数のりんごの産地である亘理町では、大きく逢隈,亘理,吉田の3地区の丘陵地でりんご栽培が行われています。太平洋戦争で一時期りんご農家は減少しますが、昭和25(1950)年頃からりんご栽培が本格的に再開され、現在に至っています。現在40軒以上でりんごが栽培されており、生産量も少なくはないのですが、市場にはあまり出回りません。そのほとんどがりんご農家から消費者への直接販売で売切れてしまうからです。市場に出回らないことから“幻のりんご”として、知る人ぞ知る亘理町の隠れた名産品と言われています。
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樹上で完熟させ収穫された「ふじ」。その甘さは格別です。
生産者の顔が見える
りんご
亘理町のりんごは、9月の早生品種から収穫が始まり11月下旬頃には、主力品種「ふじ」の収穫に移ります。早生品種から晩生品種まで、間を置かずにさまざまな品種が収穫・販売され、年内中にそのほとんどが完売します。「亘理町のりんごはみずみずしくて甘い」と、消費者から感想が寄せられることも少なくありませんが、それはりんごの熟度を確認しながら“完熟りんご”を収穫し、出荷しているからです。「ふじ」の収穫時期にあたる12月の週末には、各りんご農家の庭先に多くの常連客が集まり、りんごを買い求める姿が見られます。りんご農家からりんごにまつわる話を聞きながら直接りんごを購入できる、これもまた消費者にとっては嬉しいことなのかもしれません。